コンセプト

 安全・安心・効率化・人にやさしい、RFID技術でお客さまの業務課題を解決します。

入退館管理ソリューション例
  • RFタグを内蔵したIDカードや社員証などをリーダにかざすことなく、胸ポケットやストラップでぶら下げたままハンズフリーで建物やエリアへの入退館を管理します。入退館はコンピュータで記録するので履歴管理が可能です。
  • 複数同時認識により出入口での渋滞を軽減します。
  • RFタグ毎のセキュリティレベル管理や開閉機器等との連携により高度なセキュリティを実現します。
  • タグ活性エリアを近接して2箇所設置することで移動方向や在館把握ができます。


[図説明]

  • IDカードはRFタグを内蔵
  • RFタグは特定の電磁界に入ると自動で電源オンし、電磁界から出ると電源オフするタイプ(セミアクティブタグ)
  • AおよびBは、館外ドア前のタグ活性エリア(電磁界)に入ると、IDカードがコンピュータに認識され、入館権限があれ ばコンピュータによってドアが自動開錠される
  • Cは、ドアから館内タグ活性エリアに入り、IDカードで入館済と認識され、ドアが施錠される
  • Dは、タグ活性エリアから出てRFタグは電源オフになるが、他の出入の認識がなければ在館中と判別される
行先誘導ソリューション例
  • RFタグを貼付した入場業者票をトラックの運転席や荷台に置いておくだけのハンズフリーで、タグ活性エリアを通過時に、コン ピュータはIDを判別して行先指示を出し、指定エリアへ誘導します。行先混雑時は待機を指示します。
  • 倉庫管理システム等と連携し、荷物の種類や数量を記載した積み下ろし伝票印刷で、確実でスムーズな業務を支援します。


[図説明]

  • 入場業者票にRFタグを貼付
  • RFタグはセミアクティブタグ
  • 入場ゲート付近では、タグ活性エリア(図左部)にトラックが入り入場業者をコンピュータが認識して、そのトラックの行先を指示する、
  • 荷物積み下ろし場付近では、タグ活性エリア(図右部)でコンピュータが認識したRFタグのID情報を倉庫管理システム等に送信し、 そのトラックに対する積み下ろし伝票を印刷する
省エネルギーソリューション例
  • 部屋の出入口の前後にタグ活性エリアを配置し、RFタグを内蔵したIDカードをコンピュータが認識して出入を監視することで、 在室人数を把握し、無人状態の経過時間により、空調停止や照明消灯の制御を行い、省エネルギーを実現します。
  • 部屋が無人状態のときは自動施錠して入室無資格者の入室を防止し、セキュリティを強化します。


[図説明]

  • IDカードはRFタグを内蔵
  • RFタグはセミアクティブタグ
  • IDカードを持ったAが、ドアの前のタグ活性エリアに入るとコンピュータが認識しドアを自動開錠する
  • IDカードを持たないBは、ドアが常時施錠されているので入室できない
  • 室内が無人になって一定時間を経過すると、コンピュータにより照明は消灯され、空調は停止される
テーマパークソリューション例
  • テーマパークや各アトラクションの出入口前後にタグ 活性エリアを配置し、RFタグを内蔵した入場パスの認識により、アトラクションへ改札無しにハンズフリーで参加できるので、ゲートの渋滞を低減します。
  • パーク内通路に適宜タグ活性エリアをペア配置してゾーン分けすることで、パーク内のどこに入場パス所持者がいるかが把握でき、迷子を検知できます。
    (右図では、迷子Pはゾーン3に、迷子QはアトラクションD内にいることが分かります)
  • アトラクション利用状況や動態を集計・分析することができるので、アトラクションや通路の整備に役立てることができます。

立入禁止警報ソリューション例
  • ドアやゲートが設置できない立入禁止場所でも、タグ活性エリアを設置することで立入者を認知し、ID毎に設定された権限により警報を発することができます。
  • 赤外線センサーなどと連携すれば、IDカードを所持していない人でも警報発令し、立入許可権限のIDカードを所持してる人ならばセンサーをオフすることで、よりセキュアな管理が実現できます。
勤務時間管理ソリューション例
  • オフィスへの出入口の前後にタグ活性エリアを配置し、出退勤時にRFタグを内蔵した社員証などのIDカードを認識して出入り時刻を自動記録し、勤務時間の記録モレを防ぎます。なお一定時間内の複数の出入りは在席と判断します。
  • 記録された勤務時間を確定し、上司による承認後に、勤務時間データを給与システムへ受け渡すことができます。
基本的な技術

ハンズフリーRFID(注1)応用ソリューションの基本的な技術は、主に特殊なRFタグ(セミアクティブタグ(注2))とタグ活性エリア(注3)の複数近接配置により実現しています。 セミアクティブタグが特定の電磁界に入ると自動電源オンしてタグIDを無線交信(注4)し、アンテナを経由してタグリーダ(注5)でその情報を読み取り、その情報を基にコンピュータがさまざまな処理を行います。 従って、RFタグをタグリーダにかざす必要が無く、ハンズフリーを実現することができます。
タグ活性エリアは電磁界コイルが敷設され制御装置によって特定の電磁界が発生している空間で、特にタグ活性エリアを近接して2箇所以上設置すると、セミアクティブタグの移動方向をコンピュータが判別できます。


(注1)RFID:Radio Frequency Identificationの略称。誘導電磁界又は電波によって、非接触で半導体メモリのデータを読み出し、書込みのために近距離通信を行うものの総称~JIS X 0500)
(注2)セミアクティブタグ:RFタグ(半導体メモリを内蔵して、誘導電磁界又は電波によって書き込まれたデータを保持し非接触で読出しできる情報媒体~JIS X 500) の種類のひとつで、特定の電磁界を検知したときにだけ内蔵電源をオンして電波を発信
(注3)タグ活性エリア:セミアクティブタグを駆動するための電磁界が発生している空間
(注4)無線交信:微弱無線を使用しており無線局の申請は不要
(注5)タグリーダ:アンテナを介してRFタグが送るID情報等を読み取る装置、読み取った情報はコンピュータに受け渡す